フランス南部のマルセイユから、世界で2番目に小さな国・モナコへ日帰りで行ってきました。
一言でいうと、マルセイユからのモナコ日帰り旅行は、朝から深夜まで1日をフルに使うかなりハードな旅です。それでも、大公宮殿から見下ろす街並みや地中海、旧市街、モンテカルロの華やかな雰囲気を一度に楽しめて、わざわざ足を延ばしたかいはありました。
訪れたのは2024年12月16日。マルセイユからニースまではFlixBus、ニース空港からモナコまではバスを利用しました。
この記事では、実際にたどったルートに沿って、移動方法、モナコの観光スポット、食事、帰りに起きたバスの大幅遅延までまとめます。
先に結論
マルセイユからでもモナコの日帰り観光はできます。ただし、往復だけでかなりの時間がかかり、帰りの遅延リスクもあります。日帰りでモナコをゆっくり楽しむなら、拠点はニースがおすすめです。
マルセイユからモナコへ日帰りで行くルート
今回の移動ルートは、次のとおりです。
- 早朝にマルセイユを出発し、FlixBusでニース空港へ
- ニース空港からバスでモナコへ
- モナコ旧市街とモンテカルロを観光
- 夜にモナコからニース空港へ戻る
- ニース空港からFlixBusでマルセイユへ
モナコには空港がないため、公共交通機関で向かう場合は、フランス側のニースを経由するのが一般的です。
早朝のFlixBusでマルセイユからニースへ
まずは、早朝のFlixBusでマルセイユからニースへ向かいます。
午前6時30分発のバスに乗るため、まだ暗い時間帯に起床。朝早く起きるのが本当にめちゃくちゃつらかったです。

マルセイユからニースまでは片道約3時間。早起きで完全に眠かったので、道中はほとんど寝ていました。
日帰りの場合は、モナコで過ごせる時間を確保するためにも、できるだけ早い便を選ぶ必要があります。ただし、長距離バスは道路状況によって遅れることがあるので、帰りの乗り継ぎには余裕を持たせたほうが安心です。このことは、帰路で身をもって実感することになります。
ニース空港からバスでモナコへ
ニース空港に到着したら、空港前のバス停へ移動。当時は600番のモナコ行きバスを、ひたすら待った記憶があります。

2024年末に訪れた当時は、オンラインで事前にチケットを取るのが難しかった記憶があります。しかし現在は路線番号や運行内容が変わり、ニース空港とモナコを結ぶ直行便は「80番」として案内されています。公式サイトから事前予約もできます。
運行時刻や乗り場、料金は変更される可能性があるため、旅行前に必ず最新情報を確認してください。
バスに乗ったら、いよいよモナコへ。フランスからモナコへ国境を越える際、今回はパスポートチェックはありませんでした。ただし、海外旅行中は確認を求められる可能性に備えて、パスポートなどの身分証明書を携帯しておくのが安心です。
モナコ到着|まずは大公宮殿へ
モナコに着いたころには、正午近くになっていました。まず向かったのは、モナコ旧市街の高台にあるモナコ大公宮殿(Prince's Palace of Monaco)です。
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大公宮殿前で衛兵交代を見学
大公宮殿前では、毎日午前11時55分から衛兵交代式が行われます。僕が見たときも、宮殿前で儀式が始まり、多くの観光客が足を止めていました。

正午ちょうどではなく11時55分開始なので、見逃したくない人は少し早めに到着して、場所を確保しておくのがおすすめです。雨天時や特別な行事がある日は実施されない場合があります。
大公宮殿周辺からモナコを一望
大公宮殿周辺は、モナコの街と港を一望できる絶好のビュースポットです。


昼間は、密集した建物、高層ビル、港に並ぶヨット、そしてその向こうに広がる地中海まで見渡せます。同じ場所から見る夜景も美しいので、時間に余裕があれば夜にもう一度訪れ、昼と夜で異なるモナコの表情を楽しんでみてください。
近くのお土産屋さんに入ってみると、「モンテカルロビール」なるものを発見。せっかくなので購入し、美しい景色を眺めながら飲むことにしました。

これが、うまうまでした。
モナコ旧市街を散策|パニーニとモナコ大聖堂
大公宮殿を見たあとは、モナコ旧市街の細い路地へ進みます。石造りの建物が並ぶ路地には、レストランやカフェ、お土産屋さんが集まり、歩いているだけでもヨーロッパらしい雰囲気を楽しめました。

景色を眺めながらパニーニで軽食
少し小腹が空いたので、軽食にパニーニを選択しました。



パニーニを持って再び景色のよい場所へ。地中海とモナコの街を眺めながら食べると、シンプルな軽食でもかなり満足感がありました。
モナコ大聖堂へ
食べ終わったあとは、旧市街にあるモナコ大聖堂(Saint Nicholas Cathedral)へ向かいました。
外観も内部も重厚感があり、内装はかなり石造りらしい印象。派手な装飾で圧倒するというより、石の質感と静かな空気が残る、落ち着いた空間でした。
モナコ大聖堂は、歴代のモナコ大公が眠る場所としても知られています。モナコ大公レーニエ3世と、ハリウッド女優からモナコ公妃となったグレース・ケリーの墓所があることでも有名です。


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モナコ海洋博物館へ|地中海を望むお気に入りスポット
モナコ大聖堂から少し歩き、次に向かったのはモナコ海洋博物館(Oceanographic Museum of Monaco)です。
建物は地中海を見下ろす崖の上に立っていて、外観からすでにかなりの存在感があります。館内には水族館、海洋に関する展示、体験型の展示などがあり、急いで回る場合でも2時間ほど見ておくとよさそうです。展示をじっくり見るなら、さらに余裕を持ったほうが楽しめます。

僕のお気に入りは、屋外にあるウミガメのエリアです。ウミガメを見られるだけでなく、そこから広大な地中海を望めるのが最高でした。

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海洋博物館にはパノラマテラスもあり、館内の展示だけでなく眺望も大きな見どころです。モナコ旧市街を訪れるなら、景色を楽しむ場所としてもおすすめできます。

モンテカルロ地区へ|クリスマスマーケットとカジノ
海洋博物館を見たあとは、モナコを代表する華やかなエリア、モンテカルロ地区へ向かいました。

クリスマスマーケットでチュロス
訪れたのが12月だったため、道中にはクリスマスマーケットが広がっていました。

マーケットエリアへ入る際には荷物チェックがありました。会場内にはさまざまな屋台や装飾が並び、歩くだけでもクリスマスらしい雰囲気を味わえます。
マーケットをぶらぶらしながら、ここではチュロスをパクリ。パニーニ、ビール、チュロスと、気づけば食べ歩きもかなり楽しんでいました。
カジノ・ド・モンテカルロへ
続いて、モンテカルロを象徴するカジノ・ド・モンテカルロへ。

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豪華な建物と周囲の高級車を見るだけでも、「モナコに来た」という気分になります。ただ、今回は賭けるお金がなく、カジノの中には入らず断念。
周りだけちょろっと見て、撤退しました(笑)。
実際に入場したい場合は、営業時間だけでなく、年齢制限、写真付き身分証明書、服装のルールなども事前に確認しておくと安心です。
急な作業でモナコのスターバックスへ
カジノ周辺を見たあと、急な作業が入ったため、モナコのスターバックスへ行きました。
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旅先でも作業が入るのはつらいところですが、Wi-Fiや席のあるカフェを見つけられたのは助かりました。作業に集中しているうちに、外はいつの間にか夜に。
せっかくなので、再びモナコ大公宮殿の周辺へ向かい、昼間にも訪れた場所から夜景を眺めました。

港や建物に明かりがともる夜のモナコは、昼間とはまったく違う雰囲気です。朝早くから移動してきた疲れはありましたが、この夜景を目に焼き付けられただけでも、夜まで滞在してよかったと思えました。
コンダミーヌ市場が閉まっていた理由
夜景を見たあとは、晩ごはんを食べることにしました。
本当は、San Maurizio 1619 Truffle Bistrotへ行きたかったのですが、実際に着いてみると、なぜか周辺一帯のお店が閉まっていました。
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「なんで?」と思いながら、その場では理由が分からず断念。
あとから調べると、この店が入っていたMarché de la Condamine(コンダミーヌ市場)の飲食エリアは、夜に営業する曜日が限られていました。
- 市場:毎日7:00〜13:00ごろ
- 飲食ホールの昼営業:毎日7:00〜15:30ごろ
- 飲食ホールの夜営業:火曜〜土曜のみ
- 日曜・月曜の夜:基本的に営業なし
僕が訪れた2024年12月16日は月曜日。つまり、夜営業のない日に行ってしまったのが、周辺一帯が閉まっていた理由だったようです。
曜日だけでなく、昼と夜で営業時間が分かれているため、ここで食事をしたい人は訪問前に最新の営業時間を確認してください。
なお、コンダミーヌ市場では大規模な改修などが行われることもあります。店舗の営業場所や時間が変わる可能性があるため、古い旅行記だけを頼りにせず、モナコ観光局や各店舗の最新案内を見るのがおすすめです。
仕方がないので、晩ごはんはマクドナルドへ。モナコまで来てマクドナルドか、という気持ちは少しありましたが、空腹には勝てず、ハンバーガーをパクパクしました。
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モナコからニースへ|日帰り観光が終了
今回は日帰りなので、21時発のマルセイユ行きFlixBusに間に合うよう、モナコからニース空港行きのバスに乗り込みました。

大公宮殿、旧市街、モナコ大聖堂、海洋博物館、モンテカルロ、クリスマスマーケット、そして夜景まで巡り、あっという間にモナコ観光が終了しました。
ここまでは、かなり順調でした。
ニース空港で問題発生|FlixBusが約1時間遅延
ニース空港に着いたところで、問題が発生します。
予約していたマルセイユ行きのFlixBusが、待っても待っても全然来ません。しばらくすると遅延を知らせるメールが届き、そのままニース空港で待機することになりました。
記憶では、1時間ほど遅れたと思います。
深夜の空港で長時間待つのは大変でしたが、その間、一緒にバスを待っていた何人かと交流しました。同じバスを待ち続けていると、少しずつ仲間意識が生まれてくるのがおもしろかったです(笑)。
ようやくバスが到着し、マルセイユへ出発。マルセイユに着いたのは、深夜1時すぎごろでした。
深夜1時のマルセイユを歩いて宿へ
バスターミナルから宿までは、深夜の道を歩いて戻る必要がありました。
シンプルに、めちゃくちゃ神経を研ぎ澄ませました(笑)。
前方に人がいたら車道の反対側へ移動し、なるべく距離を空けながら進みます。周囲を確認しつつ歩き、なんとか無事に宿へ到着しました。
長距離バスは遅延によって到着が深夜になる可能性があります。マルセイユに限らず、夜遅く到着する旅程では、バスターミナルから宿までの移動手段をあらかじめ調べておくのがおすすめです。必要に応じて配車アプリやタクシーを使えるようにしておくと、より安心だと思います。
まとめ|マルセイユからモナコ日帰りは可能。ただしニース拠点がおすすめ
これで、マルセイユからの日帰りモナコ旅が終わりました。
早朝6時30分のバスで出発し、モナコの定番スポットを巡り、マルセイユの宿へ着いたのは深夜2時ごろ。移動時間が長いうえに帰りのバスが遅れたため、体力的にはかなりハードな1日でした。
それでも、大公宮殿から見た昼と夜の景色、石造りのモナコ大聖堂、地中海を望む海洋博物館、モンテカルロの華やかな街並みなど、短い時間の中でもモナコらしさをしっかり味わえました。小さな国だからこそ、主要な見どころを徒歩とバスで巡りやすいのも魅力です。
一方で、マルセイユからはさすがに遠く、長距離バスの遅延まで考えると、日帰り旅行の拠点としてはニースのほうが圧倒的に便利です。ニースに滞在すれば、移動時間を減らし、モナコで食事や観光をもっとゆっくり楽しめます。
今回の旅では、行きたかったレストランに入れなかったり、帰りのバスが約2時間遅れたりと、予定どおりにいかないこともありました。それも含めて、あとから思い返すと旅らしい一日です。マルセイユから強行する場合は、早朝出発、営業時間の事前確認、余裕のある乗り継ぎ、そして深夜到着への備えを忘れずに。
大変ではありましたが、昼から夜まで表情を変えるモナコを見られた、忘れられない日帰り旅になりました。