概要
本記事はXServerを使用している、かつGitHubでソース管理している方に向けて手順を簡単にまとめた記事となります。
Xserverは高い信頼性と利便性を提供する日本国内で人気のレンタルサーバーサービスです。このサーバー上でGitHubを活用し開発、あるいは本番環境を構築することで、FTP経由でのソース配置から解放され効率的にソースをデプロイすることができます。
今回はGitHubとgitコマンドの説明は省略します。また、XServer VPSは考慮してません。(ですが本記事参考になるかと)
構築手順
SSH設定
まずはXServerのSSH接続設定を行います。ここでSSHとは?となった方。
SSHとは言わば「リモートコンピュータの遠隔操作」とだけ覚えて頂ければ大丈夫です。
上記XServerのレンタルサーバー遠隔操作をするには、「SSHキー」と呼ばれるファイルが必要になります。
以下XServerのSSH設定を参考にまずはSSHキーの生成まで実施してみましょう!
SSH接続
SSHキーが生成できたら、以下コマンドでXServerにアクセスしてみましょう!
まずは以下コマンドを生成したSSHキーに対して実行してみましょう。
mv <SSHキーファイルのパス> ~/.ssh
chmod 0700 ~/.ssh
chmod 0600 ~/.ssh/<SSHキーファイル>
上記できたら以下コマンドを実行し、XServerにアクセスしてみましょう!
サーバーIDについては、上記SSH設定のURLにてSSHアカウント情報があるので、それを参考に設定しましょう!
ssh -i .ssh/<SSHキーファイル> <サーバーID>@<サーバーID.xsrv.jp> -p 10022
アクセスの際、SSHキー鍵生成時に設定したパスフレーズを聞かれるのでそちら入力しましょう!
成功すればコマンドラインの%の左側部分がアクセス先の情報で表示されるはずです。
Gitパッケージのダウンロード
続いてアクセス先のサーバーにてgitコマンドが実行できるか以下コマンドで確認
git version
gitのバージョンが表示された場合は以下の手順はスキップし、手順3に移動してください。
「git コマンドが見つかりません」と表示された場合はgitパッケージをインストールする必要があるので、以下手順を行ってください。
まずは、gitパッケージのインストールに必要なgettextパッケージをインストールします。
cd /tmp
wget https://ftp.gnu.org/pub/gnu/gettext/gettext-0.22.5.tar.gz
tar xvf gettext-0.22.5.tar.gz
cd gettext-0.22.5
./configure --prefix=$HOME/local
make
make install
echo "export PATH=$HOME/local/bin:$PATH" >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
cd ..
rm -rf gettext-0.22.5
その後、gitパッケージをインストールしていきます。
cd /tmp
wget https://www.kernel.org/pub/software/scm/git/git-2.30.0.tar.gz
tar zxf git-2.30.0.tar.gz
cd git-2.30.0
./configure --prefix=$HOME/local
make all
make install
cd ..
rm -rf git-2.30.0
git --version
上記最後のgit --version コマンドで、gitのバージョンが確認できればgitのインストールは完了です。
Git接続設定
gitをインストールして完了ではありません。次にGitHubとの接続設定を行う必要があります。
まずはSSHキー(公開・秘密鍵ファイル)を作成しましょう!以下コマンドで作成できます。
実行するとパスフレーズ等の入力プロンプトが表示されますが、無視してEnterキー連打しましょう。
ssh-keygen -t rsa -b 4096
上記コマンドで実行後、以下コマンドで表示される文字列をすべてコピーしましょう!
cat ~/.ssh/id_rsa.pub
次にブラウザからGitHubを表示し、右上の自身のアバター画像>settings>SSH and GPC keys>new SSH keyボタンの順に遷移します。
→
→
以下画面が表示されたら、Keyに先ほどコピーしおた文字列をペーストしましょう!
またTitleは任意で付け、Key TypeはそのままAuthentication Keyを設定します!
Add SSH Keryボタンを押下しましたら、SSH接続中のXServerにて以下コマンドを実行してください
ssh -T git@github.com
You've successfully authenticated, but GitHub does not provide shell access.
という文言が表示されたらGitHub接続設定完了です!
あとはgit clone等リポジトリをとってきたり、git pullでデプロイしてみたりXServerの運用を行ってください!
FTPでXServerのブラウザからちまちまソースをアップロードするのが大変となっている方はGitHub×XServerでの運用を試してみてもいいのではないでしょうか。